緊迫した空間
私は音を立てず
静かに奴の動きを伺っている
そう親指ほどの大きさの蜂が
家に入り暴れている
刺されたら
ぽっくり逝くパターンだ
もうかれこれ30分は経つ
どうすればいい
自問自答する
奴の動きが止まった
時間だけがいたずらに過ぎていく
このままじゃヤバイやられる
こう思うのも
過去のトラウマがあるからだろう
小学生の時に
滝を見に行こうと
20人くらいで山へ入った
山を歩いていると突然
蜂の大群が襲ってきて
みんな刺されてしまったのだ
大人はしゃがんで動くなと叫び
あたりは泣き声が響き渡った
みんなと、書いたが
実は私だけ刺されなかった
みんな泣きながらしゃがんでいたのだが
私はしゃがみつつ、走って逃げたのだ
みんなから私は奇跡の人と言われた
そんな過去の思いが蘇って来た
しかし、今は状況が違う
逃げるのではなく
逃がさないといけない
どうしたらいい
為すすべがない
こんな時
またハッとした
ブログを書こう
今はこれしか出来ない
こうして今ブログを書いている