hiroki1223’s diary

ヒロキ 世界を変えたい そんなブログ

父親

私は父親との接し方がよくわからない

 

父とこれまで喋った言葉の文字数も数える事ができる

 

小さい頃、他人の家庭がとても羨ましかった

 

凄く幸せそうに見えたのだ

 

私の父は母に対して暴力をふるっていた

 

夜兄弟三人でベッドに入って寝ていると

 

父が帰ってくる車の音がする

 

とても恐ろしかった

 

体が緊張し、硬くなる

 

家のドアが開く音がする

 

それと同時に怒鳴り声が響く

 

必死に寝たふりをする

 

我慢しても、涙が止まらない

 

起きていると気づかれてはいけない

 

そう思って必死に寝たふりをした

 

翌朝、顔が真っ青に腫れ、それを髪で隠している母を見て、かける言葉もなく、何も知らなかったように振る舞った

 

ずっと、父を憎んでいた

 

そんな父も病気になり、入退院を繰り返している

 

ガリガリに痩せベッドに横たわっている父を見て、それでも何を話して良いかわからない

 

無言で、ただひたすら時間だけが過ぎていく

 

 

結局話したのは、

 

「おう」と、「じゃあ」

 

これだけ

 

何のために見舞いに来たのか

 

普通に話しをする事に憧れている自分と、どうしても許せない、そう思う自分とがいる

 

ここまで苦しめてきて、と思う自分と、ここまで大きくしてくれて感謝している、そう思う自分がいる

 

感謝の気持ちを表すと、許したと思われるんじゃないか、いや絶対許せるはずがない

 

そんな事を考え、やっぱり何を話せば良いかわからない

 

父との無言の間のあいだ、ずっとそんな事を考えていた

 

悔しいけれど、はっきりわかっている事は、世の中どこを探しても、私の父親は、この人しかいないという事

 

いつかありがとうと言える時が来るのだろうか