夏祭りの思い出
小さい頃
夏祭りといえば
間違いなくジーコサッカーだ
３００円のくじ引きで
狙うはスーパーファミコン
その他
ゲームソフト達が輝いていた
親からもらったなけなしのお金で
たった一回の勝負
慎重に選んだ紙をめくると
ハズレじゃない
勝ち誇った気持ちで
クジの数字と景品を合わせる
ジーコサッカーが当たったのだ
ジーコはサッカー界のレジェンド
そのゲームソフトが当たるなんて
周りの皆に自慢した
皆は僕をうらやましがった
勝者だ
勝ち誇った気持ちのまま家に帰り
すぐ様ゲームをプレイ
ディスるわけじゃないが
つまらなかった
その次の年も
ジーコサッカーが当たった
当たりは当たりでまた勝者になれた
ある日
中古のゲーム屋さんへ行った時
発見した
値札が剥がれそうになっていたが
そこにはっきりと
１００円
そう書いてあった
ジーコは僕に色んな事を教えてくれた
